何週かたまっていた『おお振り』のアニメを全部見終わりました。
で、感想なんですが・・・ この作品(漫画も含めて)を見た人の感想は、ほとんどと言っていいくらいベタ褒めする人ばかり・・・な中で、ある一点についてはやっぱり納得いかないよ・・・ということをお断りしておきます。
と言っても、試合の描き方は、点が入るのか、うまく打者を打ち取れるのか、配球の駆け引きはどうなるのか・・・という緊迫感があってよかったし、それぞれのキャラクターの個性も丁寧に描かれていたと思う。
阿部が三橋を心配する気持ちがなかなか三橋には伝わらない(怒られてると思ってる)とこなんかは、笑えちゃう。 私はけっこう、阿部タイプの人間じゃないかと思っています(笑)。
阿部にマウンドを譲れ、と言われてマウンドを降りれなかった自分を「中学時代と何も変わっていない」と感じる三橋だけれど、中学時代もマウンドを譲れなかった三橋が悪いわけではない。 三橋の援護をすべき、チームメイトの協力がなかっただけ。 今の三橋には、三橋を信じてついてきてくれる仲間がいる。 打たれても、カバーしてくれる仲間がいる。 やっとそれに気づき、叶にメールする三橋・・・なんてところはよかったですよね。
しかし中学時代に、叶しか三橋のピッチングの良さに気づいていなくて、チームもガタガタ・・・っていうのは、今更ながらおかしくね?ってちょっと思ってしまいました。
実は中1息子の部活でちょっと問題が起こりまして・・・ 息子はサッカー部に所属しているのですが、2年生の間でいさかいがあったみたいなんですね。 詳しいことはよくわからないのですが、技術的にあまりうまくない子がいて、試合でもその子だけをだめだ!となじったり、メールだか掲示板だかで、その子の悪口を書いたらしいのです。 自分が下手だ、ということは本人だってわかっている、そんな自分がはがゆいでしょう。 でも、そんな子に「こうしたらどう?」みたいなアドバイスもせず、なじるのってどう? むしろチームメイトとして励ますべきでしょう。 で、それを知った顧問の先生が「チームプレーがうまくいかないようだったら、部活を続けていく意味がない」と言って、一旦廃部の処置を取ったのです。 その後、ミーティングも行い、もう1度入部者を募る形にして、結局はみんな残ったようなんですが・・・
何がいいたいのかと言いますとね、三星野球部の顧問の先生は、三橋と他の選手との確執?について、何も手を打ってこなかったのかな・・・と、息子のこの話を聞いて思ったのでした。 その辺のことについては、触れていましたっけ? 先生もひいきだからしょうがない・・・って思っていたのかな? そう考えると、やっぱり西浦のすごさはモモカンのおかげか?
・・・で、どうしても気になる一点。 やっぱり自分の中では、去年甲子園に出場した桐青を創部1年目、それもメンバーは1年生のみ・・・という西浦が破ってしまう、というのはなんか納得いかなくて。 これが予選1試合目とかじゃなくて、何試合か勝ち進んで・・・とかの話だったら、ある程度納得できたかな、とも思うんですが。
前にも書いたと思うけど、硬式球に慣れていたのは2人だけだし、選手は1年生のみ。 いくら桐青が油断していたとしても、甲子園出場経験のあるチームに勝てちゃうものなのかな、と。
今年、地元神奈川県の予選でも、創部1年目の学校はすごい大差でコールド負けしてたし。 特に神奈川県の場合、学校数が多くて、県予選突破して甲子園キップとる方が本選より大変と言われるくらいの激戦区なので、よけいそう思ってしまうのかもしれません。 よほどのことがない限り、予選決勝近くまで残っているのは常連校ですし。
ホント、この一点以外はすごく楽しめた作品なんですが・・・ アニメ途中で、コミックス読んだ方のネタばれ読んだ後からテンション下がっちゃったのは事実なので、これはもう、どうしようもありません。
「これは漫画なんだから、難しいこと考えずに楽しめば・・・」みたいなことを書いてらっしゃる方もいたんですが、すみません、野球ってポピュラーなもんで(さんざんテレビでも見てきたし)、別物に考えられないんだ・・・ 「アイシールド21」なんかは、どんどん勝っちゃっても、平気なのにさ(笑)。
以前、雑誌に制作者サイドの方が「続編もぜひつくりたい」と、答えてましたし、この先にDVD購入者対象のイベントもあるようなので、いつになるかはわかりませんが、続編はアリでしょうね。
コミックスを2巻くらいまでしか読んでいないので、ちょっと読み進めてみようかな。 もしかしたら、考えがちょっとでも変わるかもしれません。
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テーマ:おおきく振りかぶって - ジャンル:アニメ・コミック
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